みなさん、こんにちは。Noriaki Hayashiです。
本記事では、アラフィフ(46歳)がいかにして、AWS Certified Solutions Architect – Associate 試験 (SAA-C03) を受験し、合格したのかについてまとめています。
合格時のスコアレポートはつぎのとおりです。合格ラインは720点です。結果は…
748点、ギリギリです。しかし、合格に違いはありません。しっかりとこの結果を受け止め、継続学習していくことが重要だと考えています。
この記事がオススメな人は次のとおりです。
- AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト試験に合格したい人
- 記憶力の低下を嘆いているが、意欲はまだまだあるアラフィフの人
受験の動機
その昔、個人の学習環境として構築したAWS環境にて、設定ミスにより意図せぬ高額請求に至ったことがありました。このことをきっかけにAWSに苦手意識を感じ、避けるようになりました。
その後、2023年4月にCompTIA CASP+を受験しました。CASP+は、サイバーセキュリティをメインとした認定資格です。しかしその試験範囲には「クラウドテクノロジーの採用が組織のセキュリティにどう影響するか」といった領域も問われます。CASP+受験の際、クラウド領域の知識不足をあらためて痛感。そこで2024年はクラウドに対する苦手意識を払拭し、モダンな技術を積極利用できる技術者になるぞと誓いを立てました。
その一環として、CompTIA Cloud+、ならびにAWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C03) の認定獲得を掲げました。
AWS SAA-C03試験とは
資格試験、攻略の秘訣は「敵を知り、己を知る」ことです。ここで敵とは、SAA-C03試験のことです。公式情報から重要箇所を引用して確認しましょう。
AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C03) とは、幅広い AWS のサービスにわたる AWS テクノロジーに関する知識とスキルを示します。この認定の焦点は、コストとパフォーマンスが最適化されたソリューションの設計にあり、AWS Well-Architected フレームワークに関する深い理解を示します。この認定は、認定された専門家のキャリアプロファイルと収益を向上させ、利害関係者やお客様とのやり取りにおける信頼性と自信を高めます。
AWS Certified Solutions Architect – Associate 認定
- 問題数:65問 (選択問題または複数選択)
- 実施形式:テストセンターまたは自宅オンライン受験
- 時間:130分
- 受験料金:
16,500円(税込)20,000円(税込) - 合格ライン:720点以上(1000点中)
2024年4月1日からAWS認定の受験費用が改定されました。私は2023年3月に駆け込み申込を行い、旧価格帯で受験することができました。
詳細は公式の「AWS 認定受験者に役立つ情報と関連ポリシー」情報をご確認ください。
合格に必要な点数
公式発表(「AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA-C03) 試験ガイド」)より、合格ラインは720点/1000点であること。また、スコアに影響する設問は 50 問含まれていることが公表されています。
したがって、採点対象外の問題が15問。残り50問のうち75%(38問)正解すれば合格ラインと予測すると、「間違ってもOKな問題数」は27問(15+12問)と予測します。
65問の出題に対して38問(59%)正解できれば合格…
意外と合格ラインは低いかもしれませんね。
1問あたりに費やせる時間
SAA-C03では、130分間で65問出題されます。試験に臨む前にあらかじめ、試験時間をどのように使うのか、戦略を立てておくことをお勧めします。
私の場合、最初の30分間で解答の仮置き作業を行いました。すなわち、1問あたりに25〜30秒間隔で正解の枝を選択していきます。一巡目は、問題を一読するだけ。設問を繰り返し読むのではなく初見の直感で枝を選択していく感覚です。
残りの100分間で二巡、三巡目の見直しを行い、正解の精度を高めていく戦略を立てていました。
受験手記を集め、合格者の共通項を知る
「タイパ」(タイムパフォーマンス, 時間対効果)とは、限られた時間内で最大の成果を出すことを目的とした考え方です。とくに、Z世代の価値観として注目されています。
認定試験をタイパよく合格するなら、合格者の共通項を知ることがはじめの一歩です。受験者が多いSAA-C03であれば、数多くの受験手記をみつけることができるはずです。
QiitaやZenn、noteなどの技術ブログから、「学習教材」や「学習習慣」など先人(合格者)の共通項をまとめてみてください。自分なりの攻略法、勉強方法がみつかるはずです。
私がとくに注目したのは、AWS認定全冠(All Certifications Engineer)を達成された方が投稿された記事。ノウハウを知るという点だけでなく、学習モチベーションの維持という点でも一読をオススメします。
技術ブログのほか、企業が運営しているオウンドメディアにも有益な受験手記が掲載されている場合がありました。とくに、Classmethodさんが運営されている「Developers IO」には大変お世話になりました。
- https://qiita.com/
- https://zenn.dev/
- https://note.com/
- https://dev.classmethod.jp/
- Severworks Engineer Blog, AWS 認定資格 2024年上旬の変更点まとめ, 2024年3月11日
- Leach Blog, 【約1ヶ月で】AWS全冠した勉強法と合格の秘訣, 2024年3月7日
- NRIネットコムBlog, AWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト(AWS Certified Solutions Architect – Associate)の学習方法, 2021年5月19日
学習教材
公式ドキュメント
AWSにおいてもっとも信頼できる情報は、「AWS Documentation」です。公式ドキュメントと呼ばれています。
初心者にとって公式ドキュメントは、情報量が多すぎる、取っ付き難い、これは否定できません。しかし、問題解決における一次資料は常に公式ドキュメント、とくに英語版であることを意識すべきです。認定試験の対策においては、辞書的にキーワード検索をする感覚で使っていました。
- AWS Documentation, https://docs.aws.amazon.com/
AWS Black Belt Online Seminar
とはいえ、「公式ドキュメント」は読みづらい。そこで、頼りになるのが「AWS Black Belt Online Seminar」(以下、Black Belt)です。
Black Beltは、AWS社員の方が実施されているセミナーです。過去に開催されたセミナーに関しては、「資料(PDF)」と「動画(YouTube)」が公開されています。無料かつ、アカウント登録不要で直ちに参照することが可能です。
認定試験の対策としては、Black Beltで必要十分です。とくに重要と思われるセミナー資料をつぎのとおり、まとめておきました。
タイトル | YouTube | |
Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) 入門 | YouTube | |
Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) | YouTube | |
Let’s Dive Deep into AWS Lambda | YouTube | |
コンテナ⼊⾨ | YouTube | |
AWSのコンテナサービス全体の理解 | YouTube | |
CON202 ECS Fargate 入門 | YouTube | |
Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) | YouTube | |
Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) 入門編 | YouTube | |
Amazon S3 / Amazon S3 Glacier | YouTube | |
Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) セキュリティ編 | YouTube | |
Amazon Elastic File System (Amazon EFS) | YouTube | |
Amazon DynamoDB | YouTube | |
Amazon ElastiCache | ||
Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) | YouTube | |
Elastic Load Balancing (ELB) | YouTube | |
Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) | YouTube | |
Amazon CloudFront | YouTube | |
Amazon Route 53 Resolver | YouTube | |
Amazon CloudWatch の概要と基本 | YouTube | |
Amazon CloudWatch Evidently | YouTube | |
AWS CloudFormation#1 基礎編 | YouTube | |
AWS CloudFormation 開発・テスト・デプロイ編 | YouTube | |
AWS CloudFormation よくあるユースケースと質問編 | YouTube | |
AWS CloudTrail | YouTube | |
AWS Well-Architected Framework | YouTube | |
AWS Identity and Access Management (IAM) Part1 | YouTube | |
AWS Identity and Access Management (IAM) Part2 | YouTube | |
Amazon Kinesis | ||
Amazon Redshift | YouTube | |
Amazon API Gateway | YouTube | |
Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) | YouTube | |
Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS) | YouTube | |
Amazon Simple Email Service (Amazon SES) | YouTube |
こんな量のPDF、YouTubeの確認・視聴をするのですか!
私にはちょっとムリ…
必ずしもすべての「Black Belt」セミナーを受講する必要はありません。
問題演習をつうじて発覚した苦手分野を中心に確認するようにしましょう。
AWS Cloud Quest
「受験の動機」にて記載のとおり、AWSに苦手意識をもったきっかけは意図せぬ課金でした。この心理的障壁を下げるべく、何かよい手段はないかとたどり着いたのが「AWS Cloud Quest」でした。
AWS Cloud Quest は、メタバース的な仮想空間にいる住人(Non Player Character)から依頼(抱えている課題)を受けて、AWSのスキル・知識を使って解決していくRPG(ロールプレイングゲーム)です。
このゲーム、実際に AWS マネジメントコンソールを開き、用意された手順に従って AWS 環境の構築を行ないます。このとき、自ら AWS アカウントを用意する必要はありません。ゲーム上で用意されています。したがって、利用費は一切気にせずOK。意図せぬ課金が発生することはありません。
コースは、ロール毎に用意されています。そして、「クラウドプラクティショナー」ロールは日本語版が無料で提供されています(なお、「ソリューションアーキテクト」ロールは日本語版が有償(AWS Skill Builder 個人サブスクリプションの購読が必要)で提供されています)。
SAA-C03の試験対策としてまずはじめに取り組んだのが、「AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner」の攻略でした。
その効果は絶大!安心して失敗できる環境を手に入れたことで苦手意識を下げることに成功しました。
Cloud Questをやっておけば
AWS マネジメントコンソールと仲良くできそうですね。
安全に失敗を繰り返して、正しい術を身につけていきましょう。
動画にそって手を動かすことのできる「AWS Hands-on for Beginners」もオススメです。
- AWS Cloud Quest, https://aws.amazon.com/jp/training/digital/aws-cloud-quest/
- AWS Hands-on for Beginners, https://aws.amazon.com/jp/events/aws-event-resource/hands-on/
コスパ重視教材
「タイパ」だけでなく「コスパ」(コストパフォーマンス, 費用対効果)についても見逃すことはできません。
ここでは、無料教材についてご紹介します。
書籍『AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書: 合格へ導く虎の巻』
まず、ご紹介するのがKindle書籍『AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書: 合格へ導く虎の巻』(以下、SAA合格へ導く虎の巻)です。
『SAA合格へ導く虎の巻』本は、「Kindle 価格: ¥0」に注目が集まりがちです。この内容でこの価格はまさに神。奇跡です。ですが、それ以外にも学習を進めていく上で有効な注目すべきポイントがあります。それが、レイアウトです。
SAA-C03の参考書は多数出版されています。その多くは電子書籍として入手も可能です。ですが、そのほとんどは「固定レイアウト型」です。すなわち、文字サイズや行間などのレイアウトを変更することができません。
これに対し、『SAA合格へ導く虎の巻』本は、「リフロー型」。画面サイズに合わせて、テキストや図の表示を変更させることが可能です。また、本文中のキーワード検索や、ラインマーカー引きなどKindleの便利機能が使えるのは学習の助けになりました。
つづいて紹介するのが、問題集。
私自身はSAA-C03受験時に、これらを使っていません。ですが、評判もよく、実際に受験後に触ってみていいなぁと感じたので紹介させていただきます。
問題集「AWS認定 ソリューションアーキテクト模擬試験 (SAA)」(iOS版/Android版)
こちらは、モバイルアプリ「AWS認定 ソリューションアーキテクト模擬試験 (SAA)」(iOS版/Android版)です。
スキマ時間をいかに有効に活用するのか。これは資格試験勉強における課題の一つです。短時間で区切りやすい問題演習は最適解といえます。スキマ時間にすぐに問題演習に取り掛かることができるよう、こちらのモバイルアプリをインストールして準備しておいてはいかがでしょうか。
こちらのアプリでは、「練習問題」を選択すると10問セットで、「模擬試験問題」を選択すると25問セットで出題されます。
採点後に表示される解説は必要充分。学習に有効な内容が示されていると感じました。また、採点後にカテゴリー別に正解率が表示される機能があります。これは、弱点把握に助かる機能です。
問題集「Ping-t(ピングティー), 最強WEB問題集
WEB問題集も紹介します。「Ping-t(ピングティー), 最強WEB問題集 AWS ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA-C03)」です。
Ping-tは、IT系の資格取得をサポートする総合学習サイトです。問題集や助け合いフォーラム、合格体験記など資格取得に必要な情報が一通りそろっています。
このうち、最強WEB問題集ではSAA-C03の問題、674問が完全無料で提供されています。
Ping-tの最強WEB問題集では、学習初期で演習すべき「単一の機能やサービスに関する問題」タイプと学習後期で演習すべき「【試験レベル】Well-Architected Frameworkに基づいた設計」タイプとカテゴリが分けられています。
自分の学習段階に応じた問題演習ができる点が利便性が高いなぁと感じました。
- Kindle書籍『AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書: 合格へ導く虎の巻』
- モバイルアプリ「AWS認定 ソリューションアーキテクト模擬試験 (SAA)」(iOS版/Android版)
- WEB問題集「Ping-t(ピングティー), 最強WEB問題集 AWS ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA-C03)」
課金教材
学びに必要となる投資は怠るべきではありません。
ここでは、実際に私が課金した教材についてご紹介します。
書籍『AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第3版』
書籍『AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第3版』を購入しました。購入当時、ポイント53%還元(1472 pt)が開催されていたため、Kindle版を購入しました。
こちらの書籍、改訂第3版とあるとおり、改訂を重ね、信頼性も高く、実際に非常によき内容でした。とくに、書籍記載の「重要ポイント」が金言でした。
問題を読み解く鍵は、単一障害点、スケーリング、セキュリティ、そしてコストの4つの視点。
AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第3版
これは認定試験に限らず、実務においても重要な視点であると感じました。
一方で、残念な点も。それは「固定レイアウト型」で配信されているということです。これはソフトカバー版(紙)を買うべきだったと後悔しています。
書籍『AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解)』
辞書的に使える紙の書籍も必要と感じ追加購入したのが『AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解)』です。
AWS認定資格試験テキストではありませんが、サービスの網羅性が高いため辞書的に使うのに非常に有効でした。間違えた問題に関するサービス記載ページに付箋を貼って使いました。
後半の「第19章 システム管理関連のサービス」、「第20章 セキュリティ関連のサービス」あたりに付箋が多数貼ってあります。どうやらこのあたりが苦手に感じていたようです。
問題集「CloudTech クラウドテック」(レベル:資格会員)
WEB問題集「CloudTech クラウドテック」(レベル:資格会員)も利用しました。
前述のPing-tのみでもSAA-C03合格のみであれば、事足りるかもしれません。私の場合、はじめからAWS Certified Security – Specialty(SCS-C02)を含めたゴールを描いていました。このため、複数科目の受験に対応することを求め、Ping-tではなく、CloudTechを購入しました。
CloudTechでは4つの会員プランが用意されています。フリーコース、資格会員、基本会員、永久会員です。私はAWS資格問題のみの利用を希望していたため、「資格会員」レベルで契約しました。
CloudTechでは、割引クーポンが配布されていることがあります。クーポンコードが配布されていないか確認し、契約されることをオススメします。
- ペーパーバック版『AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第3版』
- ペーパーバック版『AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解)』
- WEB問題集「CloudTech クラウドテック」(レベル:資格会員)
合格までの道のり
ガントチャート
今回、合格までの道のりを「Mermaid」を使ってガントチャート(gantt)を書いてみました。
振り返ってみると、「AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner」の攻略に2週間(14日間)、「CloudTech」を使った問題演習に24日間。合計 38日間を費やし「SAA–C03」合格を獲得することができました。
CloudTechでは、10問1セットで答練を繰り返すことができます。SAA-C03の問題セットは全230問です。この230問をすべて解き終えたあと、「SAA模擬試験(ランダム 65問)」と公式「SAA-C03 Official Practice Question Set(20問)」の答練を繰り返しました。
途中、模擬試験の繰り返しで正解率の伸び悩みを感じることがありました。
そこで新たに取り入れたのが、SAA-C03の学習と併行して、CloudTech「Cloud Practitioner(CLF-C02)」問題の答練です。
CLF-C02の問題は問題文が短く、単一の機能やサービスに関する出題もあります。スキマ時間でサービスをキャッチアップすることができました。そして何よりCLF-C02の問題は簡単なので、正解率が高く、気持ちが楽になりSAA模擬試験に再び取り組めるようになりました。
SAA-C03とCLF-C02の学習を同時並行することで「インターリーブ学習法」(関連性のある違う科目を混ぜて学ぶ方法)効果、結果として時間が区切られ、印象が残りやすくなった効果が発揮されたのではと振り返っています。
出題範囲を階層構造で整理
SAA-C03の攻略にあたり、まずはじめに取り組んだことが「試験ガイド」(出題範囲)を階層構造で整理することです。出題範囲を読みながら、ウェブアプリベースのアウトラインプロセッサ「WorkFlowy」を使い、階層構造を保ちながら整理する作業を行いました。
この狙いは、常に出題範囲の関連構造を意識し、記憶の出し入れがしやすい状態を整えてあげることです。
大量記憶法
WEB問題集「CloudTech クラウドテック」の場合、SAA-C03の問題セット全230問についてマスターする必要があります。
そこで取り入れたのが、「棚田行政書士の不動産大学」を運営されているYouTuber 棚田健太郎さんが提唱されている「大量記憶法」です。落語家・立川談笑さんの大量記憶術に関する動画に着想を得て考案されたこの記憶法。CloudTechを使った問題演習にピッタリでした。
詳細については、こちらの書籍またはYouTubeにてご確認ください。
重要なことは「忘れる一歩手前で思い出す」ということ。そのために、「大量記憶表」で進捗管理するということです。
- nikkeibp, ビジネスでも使えるプロの落語家を目指した時に使った大量記憶術(1)
- nikkeibp, ビジネスでも使える プロの落語家を目指した時に使った大量記憶術(2)
- 棚田行政書士の不動産大学, 宅建完全独学で一発合格させます!新聞からも取材を受けた問題集丸ごと一冊記憶する方法!全部教えます!
試験当日
試験はお気に入りの「秋葉原昭和通り口テストセンター」で受験。
AWS認定試験では、自宅受験も可能です。私の場合、適度な緊張感と安定した機材環境を期待して、テストセンター受験を選びました。
少し早く家をでて、カフェ・ベローチェ 岩本町駅前店にて、最後の仕上げを行います。
まず、これまで解いてきた問題集の「構成図(アーキテクチャ図)」について、パラパラとめくり眺めました。このときどんな観点で頭に入れるべきなのか。こちらの記事が参考になるはずです。
次に取り組んだのが、「SAA-C03 Official Practice Question Set」と「サンプル問題」の併せて30問。この時点で100%の正解率に仕上がっていることを確認しました。
そして、これまで問題演習でひっかかりを感じていた25問についての解説を熟読。
最後に「SAA模擬試験」(65問)を挑戦し、合格レベルに達していることを確認。テストセンターへと向かいました。
10:15 – 12:35からの受験回でした。合格通知メールがきたのは同日の19:17。「おめでとうございます」からの書き出しにホッとしXへ合格の喜びを投稿しました。
今回、SAA-C03のスコアがギリギリだったことをうけ、AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)についても受験しました。
受験日は2024年4月22日。SAA-C03合格から12日後です。CLF-C02についても、合格することができました。これをもって、基礎固めはできたかなと思っています。
今後にむけて
今後の学習パスを検討する上で参考となる資料が、「AWS認定パス, Plan your AWS Certification Journey」と「AWS クラウドを学習するためのガイド, AWS Ramp-Up Guides」です。
これによれば、セキュリティ領域として「クラウドセキュリティエンジニア」と「クラウドセキュリティアーキテクト」に関するラーニングパスが示されています。
クラウドセキュリティエンジニア:コンピュータセキュリティアーキテクチャを設計し、詳細なサイバーセキュリティの設計を進めます。情報を保護するセキュリティ対策の開発、実行、パフォーマンスの追跡を行います。
クラウドセキュリティアーキテクト:ガバナンスを適用したエンタープライズクラウドソリューションの設計と実装を行い、ビジネスリスクと技術リスクを特定および伝達し、最小限に抑えます。
AWS 認定パス『トレーニングと認定 AWS 認定ジャーニーのプランニング』
これを受け、今後のAWS認定ジャーニーの計画としては、次のとおりです。
レベル | 試験コード | 認定 | 取得日 | スコア |
Associate | SAA-C03 | Solutions Architect – Associate | 2024/4/11 | 748 |
Foundational | CLF-C02 | Cloud Practitioner | 2024/4/22 | 759 |
Associate | SOA-C02 | SysOps Administrator – Associate | ||
Specialty | SCS-C02 | Security – Specialty | ||
Professional | SAP-C02 | Solutions Architect – Professional | ||
Professional | DOP-C02 | DevOps Engineer – Professional | ||
Specialty | ANS-C01 | Advanced Networking – Specialty |
- AWS Ramp-Up Guides, https://aws.amazon.com/jp/training/ramp-up-guides/
まとめ
「高額請求」という失敗から、恐怖心を感じてしまい学びの足かせとなってしまったクラウド、AWS環境。今回その恐怖心を克服すべく、AWS認定取得をチャレンジしました。
一般に、記憶力は、20代をピークに加齢と共に減退していくといわれています。アラフィフは記憶力に頼って資格取得することは困難です。
そこで、認知科学を知り、それに基づいた学習戦略を立てることが有効だと振り返っています。
この記事が、AWS認定取得ならびに各種の資格認定を獲得すべく悩まれている方の助けとなれば、幸いです。
最後に、今後のスキルアップに向けて「Amazon Web Services ブログ」の記事を紹介しておきます。
- 認知科学と学習 1: 反復学習テクニックを活用した学びの効率化, 2020年6月1日
- 認知科学と学習 2: 時間差学習で知識の定着度を高める, 2020年6月8日
- 認知科学と学習 3: エラボレーションを使って概念の理解を強化する, 2020年6月22日
- AWS 初学者向けの勉強方法 6 ステップ!2024 年版!, 2024年4月8日
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